最近、この本を読みました。
かの村上和雄先生ですが、このように書いておられます。
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筑波大学を63歳で定年退職したとき、
私は「社会人としての人生」が、
これから始まると思いました。
なぜなら、18歳で大学に入ってから約半世紀、
大学という世界から出たことがない、
社会について、ほとんど無知だったからです。
退官後は、これまで積み重ねてきた研究成果を生かしつつ、
自分の好きな研究だけに取り組もうと決めていました。
(中略)
定年後に生きがいを持つためには、
定年になる前にある程度の準備が必要です。
自分は現職をやめたら、どういうことをしたいのか、
何が本当に好きなのか、どんな生き方をしたいのか、
少しずつ考えたり調べたり、決めたり、
しておかなくてはいけません。
そのためにも、
定年が来たら「はい終わり」ではなく、
「はい、これから!」と思うように、
発想を転換させることが大事です。
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これは、私の想いや行動と同じだなと思いました。
私はいつも声に出して、
「還暦からの人生は、私の本当の人生(True Life)だと思っている」
と言ってきました。
それまでとは、まったく違う新たな人生のスタートです。
会社人という狭い世界に生きてきて、
「これではまずい。会社人から社会人になろう」
そう思い、行動を開始したのが、定年退職の5年前でした。
そのときには、
定年退職後に何をしたいのか、
それがわからなかったし、
はたらく目的とは何だろう、
と思っていたからです。
人それぞれ、価値観が違い、考え方が違い、背景も違うので、
私と同じようにしてほしいとは思いませんが、
少なくとも、一人でも多くのシニアの人が、
- いつまでも「生きがい」を持って
- 「はたらく(傍楽)」をする
- そのために健康であり続ける
そうあってほしいと思います。