インフルエンザにかかって気づいたこと ②熱もしっかり出す!

なぜ発熱するのでしょう?

信頼できそうなサイトを見ると、発熱が生体に有利だからと書かれています。

 

http://www.terumo-taion.jp/health/temperature/06.html

 

熱によって、

  • 病原菌の増殖が抑制され
  • 白血球・免疫の活動・応答が促進される

のです。敵を弱らせ、攻撃力を強めるのですから、熱を勝手に下げたら困りますよね。

 

そうであるなら、医療って不思議なことをするもんだなと思いきや、こうも書かれていました。

  • 18~19世紀に解熱剤が開発されたときは、発熱は病的な状態なので、すぐに解熱剤を飲んで是正すべきとの考えがありました。
  • しかし現在は発熱は、体が身を守るための生体防御機能のひとつとして理解されるようになってきました。
  • 少なくとも発熱が軽度で、ほとんど苦痛を訴えない場合には解熱剤の必要はなく、むしろ与えないほうがよいとされています。

 

今回注意深く見ていると、熱が上がりつつあるときには、発汗作用がありません。

上記リンクの中のこのことからも当然です。

  • メディエイタから情報を受け取った視床下部の体温調節中枢は、身体各部に体温を上げるようにという指令を出します。この命令にもとづいて、皮膚の血管が収縮したり、汗腺を閉じるなど、熱放散を抑える活動が開始されます。また筋肉をふるえさせて熱産生をうながします。これらの活動により、体温が上がるのです。

 

熱は発汗作用によって下がるのが自然です。

そのためには熱が上がり切ることが必要だと思われます。その状態で、免疫細胞がウィルスに勝ってはじめて、あるいはほぼ勝利を収めた状態で、体温を上げる指令が解除され、発汗が起こると思います。

 

それにも関わらず、今回解熱剤を飲んでしまったのです。

クリニックに行った水曜日、自宅に帰り着いた正午過ぎに飲むと、夕方には1℃下がり37℃になりました。しかし、夜にまた38度近くまで戻ったので、もう1錠飲みました。木曜日の朝、37.2℃に発汗がほとんどないのに、熱は下がったのです。

そこまでは良かったのですが、そこから丸一日、37.2 - 36.8℃の間を行ったり来たりするだけでした。最初は、なぜここまで下がったのに、いつまでも平熱にならないのだろうと思っていました。それは、解熱剤で無理に下げてしまったからだと気づきました。

 

要は、免疫細胞が勝利を収めていないのに、熱だけ下げたので、ウイルスに有利な条件を与えてしまったわけです。だから、ほぼ勝ってからが思ったより長かったのです。

 

最終的に、木曜日の夜中に発汗し、朝一に測ると36.3℃に下がっていました。

 

結局、とんぷくを飲んでも飲まなくても、同じだったということなのだと思います。一日中安静に寝ていたので、飲まない方が、もしかすると半日くらい早かったかもしれないなと思っています。

 

早く無駄に下げてあと長引かせるか、熱は出るぶんだけ出して、免疫細胞に頑張ってウィルスを早くやっつけてもらってから自然に下がるのを待つか、どっちがいいと言われると、間違いなく後者ですね。

 

体内にある悪いものを全部外に出す、そこに体が必死に頑張っているのに、勝手なことをして邪魔するのは良くないです。よい体験と気づきに感謝です!