Off the grid ①

あなたは死ぬ前に何をしたいですか?

 

私は、今の世の中、“多すぎる” “速すぎる” “複雑すぎる” … 何ごとも“過ぎる”時代だと思います。
みんなが生き急いでいる。みんなが生きづらく感じている。
それは、マイペースで生きるのが難しいからではないでしょうか。

 

これからちょっと英語です。

 

With help from old and new friends, I turn the side of the abandoned house into a giant chalkboard, and stenciled it with a fiill-in-the -blanck sentence. "Before I die I want to ...." So anyone walking by can pick up a piece of chalk, reflect on their life, and share their personal aspirations in public space. By the next day, the wall was entirely filled out, and it kept growing. And I'd like to share a few things that people wrote on the wall.
 
Before I die I want to
  • be tried for piracy.
  • straddle the International Dateline.
  • sing for millions. 
  • plant a tree.
  • live off the grid.
  • hold her one more time.
  • be someone's cavalry.
  • be completely myself.

 

これはTEDで、Candy Changが語っている内容です。
https://www.ted.com/talks/candy_chang_before_i_die_i_want_to

 

空き家になった家の壁をクリップボードにして、Before I die I want toと書いておくと、一夜で壁が埋まりました。

 

これは何を意味するのでしょうか。

 

自分の好きなこと、自分のやりたいことができていない、だから死ぬまでにこれだけはやりたいと多くの人が思っているのではないでしょうか。
野望的なものもありますが、本来ならばごく普通にできることも多く含まれています。

 

その中に、”live off the grid”というのがあります。
この意味は何でしょうか?

 

これを見るとなるほどなと思います。
http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20060711/1152640531

 

----(以下引用)-----

Googleで"off the grid"の用法をウェブページ全体から検索してみたところ、(中略)、まとめると、<便利だけどストレスの溜まる都会生活を離れて不便だけど気持ちがリフレッシュする自然の豊かな場所で休暇を過ごす>という文脈で使われています。おそらく都会生活を支える文明の力としての電気、ガス、水道、電話、交通機関などが都会に張り巡らされている格子、網のようにイメージされてgridが使われるようになったのでしょう。
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gridはインターネットと訳しても間違いではないでしょうが、gridはインターネットだけでなく、インターネットも含めた都会のインフラすべてを内包していて、そこから一時的に身を引き離す、逃れるというイメージが真相に近いのではないかと思います。
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さらに、"not to live like someone else"つまり「人とは違った生き方をする」という意味です。整然と並んだマス目から飛び出してみたくなるような気持ちなんでしょうね?。

===(引用終わり)====

 

私には、生きづらい生活から離れて、本来の人間らしい豊かな生活をしたい、と思っている人が少なからずいると感じられます。

世の中の人みんなが「自分の人生」を生きることができれば、これ以上のことはないですね。