Pay It Forward

『共創を生みだす部屋』の住人を、「ご縁案内人」としたのは、ご縁を率先して大切にしたいと思っているからです。

この部屋に今日初めて足を踏み入れてみようと思ったのは、『いのちの使いかた』(日野原重明)を読んで響いたところがあったからです。ほんの少し長いけど引用します。

 

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僕がハイジャック事件に遭遇してからずっと後のことですが、2000年にアメリカで『ペイ・フォワード(Pay It Forward』という映画が公開されました。主人公はアルコール依存症の母と暮らす少年です。少年を虐待した父親は離婚して家を出て行ってしまっています。

ある日担任の社会科の先生が、「もし自分の手で世界を変えたいと思ったら何をする?」とクラスの生徒たちに質問します。

そこで主人公の少年が思いついたのが、「ペイ・フォワード」。

誰かから自分が受けた親切や善意を、その人に返す代わりに、他の3人に返すことで世の中を変えるというのです。そして彼は、ペイ・フォワードする相手を探し始めます。

 

僕がハイジャック事件から生還して始めたのは、まさにこの「ペイ・フォワード」な生きかた。生かされて再び与えられた自分のいのちを、どうやって使うかということに真剣に向き合い、いのちをペイ・フォワードという方向への新しい一歩を踏み出したのです。

これからは、これまで自分と無縁だった人に自分の持つ力を捧げよう、それが僕のいのちという時間を使って果たす使命になりました。

 

ペイ・フォワードを意識すると、出会いの幅が広がります。

恩を受けた相手との1対1の関係で終わるのではなく、この恩をだれにどんな形で返そうかと考えることで、縁を結ぶ機会も相手も増えていきます。

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日野原先生のようにはいきませんが、私が会社人から社会人になって大事に考えてきたのは「ご縁を大切にする」ということで、これからもそうしようと思っています。

私の場合は、他の誰かにということより、「ペイ・バック」というか、せっかくご縁ができた人との関係を大切にしたいということです。

そうすることによって、そこからご縁を結ぶ機会も相手も増えてきたし、これからもそうなっていけばいいなと思っています。

そして、ご縁を大切にすることが共創を生みだすことにつながると信じています。

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