学童保育を通じて感じるおかしな社会

キッズクラブ戸倉に通って、気づいたことがある。

  • 子どもの笑顔には嘘はない。
  • 心から喜んでいる笑顔がある。
  • 喧嘩して泣くときは、無邪気に泣いている。
  • なんの邪念もなく自分を表現している。
  • それは、かけがえのないこと。

 

しかし、別の学童保育の応援に行ったとき、

そこには、そんな笑顔はなかった。

 

ドリマ先生として小中学校に何度か行ったが、

そこにも、そんな笑顔にはお目にかかれなかった。

キッズクラブ戸倉は、1-3年生、

小学校のドリマは、4年生か6年生なので、

同じようには比べてはいけないと追うのはわかる。

しかし、唯一、給食の後の運動場での「増え鬼」に付き合ったとき、

それが感じられたことからすると、

教室というのは、

自分らしくいることが難しい場所なのかもしれない。

 

私が、今回おかしな社会と感じたのは、

病気になるから医者にかかる、

すなわち、対処療法に何事も走っているように見えるから。

病気にならない心身をつくることを

もっと考え、実行する必要があるのに。

 

世間では、箱ブランコ、回転式ジャングルジム、

遊動円木などの遊具が、公園からなくなっている。

何か事故が起きると、

危険とみなされたものを一斉になくそうという動きが出る。

なぜ、長年それがそこにあったのかを問おうともせず。

子どもができていたことが、どんどんできなくなっている。

 

学童保育にも、いろいろな制約がることを聞いた。

必要なものもあるのだろうが、首をかしげるものが結構多い。

 

たとえば、おやつにプリンを食べるとき、

お皿にプッチンして出してはいけない。

そのまま、容器からスプーンで食べなさいというところが結構あるようだ。

今来ている子どもも、前の学童のときはそうだったといっている。

カラメルの部分が底にあるままなので、

最初は味気ないに違いない。

 

それは、なぜか?

お皿が汚れて洗い物が増えるから、

そして、こぼしたり汚く食べるから、

ということのよう。

汚すから、

きれいにするのを覚えよう、

汚さないようにしよう、

ではなく、

汚すことを避けようとする。

けがをしないと、けがの痛みはわからない。

これでは、子どもが自ら学んでいくことができなくなってしまう。

 

さらに、世田谷区などでは、学童保育では、

「子どもに触れてはいけない」

のだそうだ。

触れてはいけないのだから、

当然、膝の上に乗せるなんてもってのほか。

スキンシップなんて一切できない。


世間では、体罰の問題や、

子ども、特に女の子がさらわれて、

性的暴力を受けたりする事件が頻繁に起こっているのも事実。

 

だからといって、

子どもに触れないで、

どうやって一緒に遊ぶのだろうか?

子どもがパニックになったとき、

どうやってなだめるのだろうか?

 

子どもは、必ずスキンシップを求めてくる。

それができない学童保育は、本当に味気ない。

 

私が行っている学童保育は、

プリンもプッチンしていいし、膝に乗せるのもOK。

それどころか、抱っこにおんぶに、

子どもたちは例外なく、むしゃぶりついてくる。

小3の女の子なんかは、これで大丈夫かと思えるくらい、

あられもない恰好で脚に抱きついてきたりする。

大人が大変なので、止めるように言いはするものの、

なかなかそうもいかない。

 

もし、ほんとうにそれが心配なら、

学童保育に預けなければいい、

と私には思えるのだが、

そういうわけにもいかないので、

いろんな注文が付き、それを受けざるを得ないのだろう。

 

子ども自身、そして保育にかかわる大人の、

あるがままを受け入れようと思える余裕が、

社会の親(大人)になくなっているのではないか?

変な世の中になってきたなと感じる。

 

上記のようにむしゃぶりつくという行為も、

大きくなれば自然となくなってくる。

何もかも制限するのではなく、

子どもたちの気持ちや自主性を大切にしながら、

見守り、必要なときに支援し、

また、けじめをしっかりつけることが必要。

 

子どもが子どもらしくできないで育つ、

すなわち純粋培養されて、いい子で育つと、

外気に触れたとたんに意気地がなくなったり、

やっていいことといけないことの範囲もわからず、

異常な行動に出てしまう大人になるのではないだろうか?

 

キッズクラブ戸倉も、子どもの人数が増えてくると、

今で来ていることができなくなってくるかもしれない。

しかし、たぶん大丈夫だろう。

ここに来ている大人は、すごく大人だと思えるから。

私も認めてもらえているのが嬉しい。

 

ぐしゃぐしゃだった秘密基地も

片づけようといえば、

一人でこんなにきれいに片付く。

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