新しい学童保育がある時代は、
子どもを育むことで、大人みんなが元気になっている。
人々の生活の営みは、稼いだお金ではなく、
社会への貢献度で成り立っている社会になっている。
という、前回描いたゴールに至る道を、考えてみます。
まず、一般企業の従業員と公務員を分ける必要はあるのでしょうか?
処遇や報酬が同じではいけないのでしょうか?
事務的な仕事は、企業も自治体も同じようなものでしょう。
適材適所の働き方ができれば、
少なくとも入り口、すなわち採用は
同じ形態、同じ条件で行えばよいでしょう。
公的な仕事に必要なことは、プラスαで処遇するなど、
運用に柔軟性を持たせればよいと思われます。
ここで言いたかったのは、
昔から決まっている常識的なことも対象外にしないで、
格差をなくしていくことを考える必要があるということです。
多くの企業や自治体が、優秀な人材を採用しようと
しのぎを削っています。
- 頭がいい
- 決断力がある
- 行動力がある
- 創造力があ
- 協調性がある
- 人間力がある
- …
そういう人ばかり採用したら、うまくいくでしょうか?
企業や自治体の中には、さまざまな仕事があり、
それぞれ適性が違うでしょう。
個人個人が違うように、
仕事一つひとつに求めるものも違います。
それをうまく合わせればいいわけですが、
そう簡単なことでもないでしょう。
私は個人的に、
- 新卒の一斉採用
- 判で押したような没個性のリクルートスーツ
にとっても違和感を感じています。
高校はよいとしても、大学はなぜ行くのでしょう?
大学は専門性を追求する場なので、そこで勉強したことが、
社会人になって活かされるのが理想的ですが、
必ずしもそうはなっていません。
- よい会社へ入るための手段
- 働くまでの自由時間を楽しむ場
それはそれでいいのかもしれませんが、
- 社会生活につながっていくために必要な期間
- もし、思った通りに行かない場合に、軌道修正できる期間
であればもっといいでしょう。
そうであれば、大学は4年と決めなくてもいいはずです。
目的が達成されれば、卒業すればいいのではないでしょうか。
企業や自治体は、必要な人材を求めています。
しかし、選り好みするというより、
そういう人材を育てていくことを考えたほうがよいでしょう。
実際、企業内でもOJTや社員教育をやっているのですから。
例えば、企業や自治体がお金を出し合って、
社会人トレーニング施設をつくります。
大卒でも高卒でも、転職を考える人でも、
そこで必要な期間学ぶことができます。
半年なのか、1年なのか、2年なのか、…
基礎レベルを学ぶと、
希望する企業や自治体(出資体)や希望する職種に、
インターンに行くことができます。
そこで、お互いのマッチングが図られれば、
雇用契約を結び、正規に働きはじめます。
大学も入試をなくして、誰でも入れるようにしてはどうでしょうか。
そうなれば、別々に大学が存在する必要もなく、
日本に一つしかなくてもいいはずです。
いまの大学のある場所を、○○キャンパスと呼んで、
そのキャンパスごとに、学びの内容や特徴を出せばよいでしょう。
- ここでもeLearningもフル活用できる。
- いつでもどこでも、どの授業も受けれらる。
- そして、単位も幅を広げて、社会活動の学びもOKとする。
- 学問にとどまらず、ファシリテーション、プレゼンテーションなど、社会で必要なことも学ぶ。
- …
いろんなことが考えられます。
いずれにしても、社会で求められるもの、
企業や自治体の意識をまず変えること、
必要な人材像をクリアに出すこと、
それに基づいて仕組みを変えていくこと、
子どもたちが行く先が変化することで、はじめて、
子どもたちの教育環境が変化してくるのだと思います。
社会は多様性で成り立っていることを
忘れてはいけないのです。
勝手なことを書いていますが、
こういう思いを大切にしながら、
いま必要なことを丁寧にやっていくだけ、
いま自分にできることは、それだけです。