勉強も教える学童保育が、学校にとって代わる社会をつくる④

新しい学童保育がある時代は、

子どもを育むことで、大人みんなが元気になっている。

人々の生活の営みは、稼いだお金ではなく、

社会への貢献度で成り立っている社会になっている。

 

という、前回描いたゴールに至る道を、考えてみます。

 

まず、一般企業の従業員と公務員を分ける必要はあるのでしょうか?

処遇や報酬が同じではいけないのでしょうか?

 

事務的な仕事は、企業も自治体も同じようなものでしょう。

適材適所の働き方ができれば、

少なくとも入り口、すなわち採用は

同じ形態、同じ条件で行えばよいでしょう。

公的な仕事に必要なことは、プラスαで処遇するなど、

運用に柔軟性を持たせればよいと思われます。

 

ここで言いたかったのは、

昔から決まっている常識的なことも対象外にしないで、

格差をなくしていくことを考える必要があるということです。

 

多くの企業や自治体が、優秀な人材を採用しようと

しのぎを削っています。

優秀な人材とは、能力のある人。
その能力とは、
  • 頭がいい
  • 決断力がある
  • 行動力がある
  • 創造力があ
  • 協調性がある
  • 人間力がある

 

そういう人ばかり採用したら、うまくいくでしょうか?

 

企業や自治体の中には、さまざまな仕事があり、

それぞれ適性が違うでしょう。

個人個人が違うように、

仕事一つひとつに求めるものも違います。

それをうまく合わせればいいわけですが、

そう簡単なことでもないでしょう。

 

私は個人的に、

  • 新卒の一斉採用
  • 判で押したような没個性のリクルートスーツ

にとっても違和感を感じています。

 

高校はよいとしても、大学はなぜ行くのでしょう?

 

大学は専門性を追求する場なので、そこで勉強したことが、

社会人になって活かされるのが理想的ですが、

必ずしもそうはなっていません。

  • よい会社へ入るための手段
  • 働くまでの自由時間を楽しむ場

それはそれでいいのかもしれませんが、

  • 社会生活につながっていくために必要な期間
  • もし、思った通りに行かない場合に、軌道修正できる期間

であればもっといいでしょう。

 

そうであれば、大学は4年と決めなくてもいいはずです。

目的が達成されれば、卒業すればいいのではないでしょうか。

企業や自治体は、必要な人材を求めています。

しかし、選り好みするというより、

そういう人材を育てていくことを考えたほうがよいでしょう。

実際、企業内でもOJTや社員教育をやっているのですから。

 

例えば、企業や自治体がお金を出し合って、

社会人トレーニング施設をつくります。

大卒でも高卒でも、転職を考える人でも、

そこで必要な期間学ぶことができます。

半年なのか、1年なのか、2年なのか、…

基礎レベルを学ぶと、

希望する企業や自治体(出資体)や希望する職種に、

インターンに行くことができます。

そこで、お互いのマッチングが図られれば、

雇用契約を結び、正規に働きはじめます。

 

大学も入試をなくして、誰でも入れるようにしてはどうでしょうか。

そうなれば、別々に大学が存在する必要もなく、

日本に一つしかなくてもいいはずです。

いまの大学のある場所を、○○キャンパスと呼んで、

そのキャンパスごとに、学びの内容や特徴を出せばよいでしょう。

 

  • ここでもeLearningもフル活用できる。
  • いつでもどこでも、どの授業も受けれらる。
  • そして、単位も幅を広げて、社会活動の学びもOKとする。
  • 学問にとどまらず、ファシリテーション、プレゼンテーションなど、社会で必要なことも学ぶ。

 

いろんなことが考えられます。

 

いずれにしても、社会で求められるもの、

企業や自治体の意識をまず変えること、

必要な人材像をクリアに出すこと、

それに基づいて仕組みを変えていくこと、

子どもたちが行く先が変化することで、はじめて、

子どもたちの教育環境が変化してくるのだと思います。

 

社会は多様性で成り立っていることを

忘れてはいけないのです。

 

勝手なことを書いていますが、

こういう思いを大切にしながら、

いま必要なことを丁寧にやっていくだけ、

いま自分にできることは、それだけです。