子どもの成長を奪ってはいけない

「子どもがオトナになったときに後悔を残さないようにする、

親が貫く正しさっていうのは、それだけなんだよ」

 

FacebookのToday's Tip 1516に引用した、

『あすなろ三三七拍子』(重松清著)の主人公

藤巻大介団長の言葉のコアの部分です。

 

この言葉は、その通りなんです。

しかし、それができなかった自分がいることに気づかされます。

 

さらに、もっと大事なことがある、

最近そう思います。

 

「子どもの成長を奪ってはいけない」

 

小中学校のドリームマップ授業では、

放っておいてもスラスラ夢を描ける子がいる、一方、

まったく何も進まない子もいる、

心の中に、何も浮かんでこない子、

心の中には夢があっても、

表現のしかたがわからない、

そして、それを表現してはいけないと思っている、

そんな子もいます。

 

先日、都内の中学校1年生の授業に行ったとき、

そんな子たちと向き合うことになりました。

 

そこには、親や家庭の問題があります。

たぶん、いじめの問題もあるでしょう。

直接は訊いていませんが、家庭事情を話してくれる子もいます。

特に何人かの女の子は、すごく内にこもってしまっている感じがありました。

 

そして、月曜日にボランティアで行き始めた

「よんなー よんなー」には、

虐待、貧困などのトラウマを抱える高校生以上の年代の子が

勉強しに来ています。

先週、そのトラウマの根の深さがうかがえる場面がありました。

 

とってもつらいことです。

自分の責任でそうなったのではありません。

 

守り支えていかなければ生きていけないときに、

虐げられた、

そこまで行かなくても、

尊厳を損なうような行為があった

ということなんです。

 

この子たちに罪はない。

オトナの問題なんです。

 

だから、オトナは、子どもに後悔させない以前に、

ひとりの人間としての成長を奪うようなことをしてはいけないのです。

 

永遠のテーマである「愛」とは何か?について、

私は、これまでの中で一番しっくりくるものを

いま感じています。

 

「愛とは、

人の成長を願い、寄り添い、

人の成長をともに喜び、

その成長に感謝すること」

 

それは、自分一人ではできないこと、

だから、同じ思いを持つ仲間と

ともに歩むこと、

そう思い、

いま目の前にある

「よんなー よんなー(PIECES)」

「ドリマ先生」

「育自のための小さな魔法」

そして、

「SOL Cafe_幸せの栖」

を心を込めてやっていきます。

 

本気とは何か?

これに向き合う時期に来ています。

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