心の中にたくさんの木を

私は60歳にして、これからの人生を歩もうとしています。

そしてここに、ステキな先輩がおられます。

 

若宮正子さん

1935年東京生まれ。東京教育大学附属高等学校(現・筑波大学附属高等学校)卒業後、三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)へ勤務。定年をきっかけに、パソコンを独自に習得し、同居する母親の介護をしながらパソコンを使って世界を広げていく。1999年にシニア世代のサイト「メロウ倶楽部」の創設に参画し、現在も副会長を務めているほか、NPO法人ブロードバンドスクール協会の理事として、シニア世代へのデジタル機器普及活動に尽力している。2016年秋からiPhoneアプリの開発をはじめ、2017年6月には米国アップルによる世界開発者会議「WWDC 2017」に特別招待される。安倍政権の看板政策「人づくり革命」の具体策を検討する「人生100年時代構想会議」の最年長有識者メンバーにも選ばれた。

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写真の本にはステキな「まえがき」がありました。

SOLCafe_幸せの栖とすごく近い!

私のこれからの人生を

勇気づけていただいている

そう感じたので、そのまま引用します。

 

ここからいろんな思考を巡らせつつあります。

一つは愛とは何か?です。

これはまた書くことになりそうです。

 

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あなたは、あなたの心の中に何本の木を持っていますか?

 

私は、
  • インターネットの木
  • 旅行の木
  • ピアノの木
  • エクセルアートの木
  • プログラミングの木
  • 大切な友だちの木
ほかにたくさんの木を持っています。

 

これらの木は最初、私の中に芽生えた小さな種子から始まります。

その小さな種子に水をやり、大きくしていって、

そのうち葉が茂り、実がなって、大きな木になる。

大成しない小さなままの木も、大切にしています。

そうしていつからか、

私は、心の中にたくさんの木を持つようになりました。

 

たとえばエクセルアートという木。

これは「エクセルを使ってみたい」という種子から始まりました。

そこに水をやっていると、

『エクセルで図案が描けるんじゃないかしら?」

っていう芽が出て、

『グラデーションも使えるんじゃない?罫線も使えるんじゃない?」

って、だんだん枝葉が伸びてくるんですね。

 

枝葉が伸びて茂ってくると、根も張ってくるんです。

そして、しっかり根が張ったものは、ちょっとやそっとじゃ忘れない。

そうやって興味を持ったものの種を蒔いて、水をもやり、

心の中の木をじっくりと育てていくと、

いつの間にかたくさんの木が生い茂っていることに気づくんです。

 

ここでいう「水」とは、刺激になるような冒険をすること。

「冒険」は、遠いところへ行ったり、危険を冒さなくてもできるんです。

隣の町へ行くのも、町内会のお祭りの屋台で焼きそばを作るのも、全部が冒険。

きっと「新しい気づき」が見つかるはず。

そうやって冒険で得た気づきや感動といったものは、

あなたの木の肥料になっていくでしょう。

 

私は82歳ですが、まだまだ心の中の木が増え続けています。

だって、日々が刺激に満ちているんですもの。

 

人生100年時代構想会議で出た提言を宿題として持って帰って考えたり、

海外旅行でいろんなものを見て、いろんな人と喋ったり、

そういった刺激が肥やしになって、新たな枝葉が生まれてくるのです。

 

それをね、私が生きている間にできないことは、

次の世代に引き継いでいきたいと思うんです。

だから私は、自分の育てている木に毎日水をやると同時に、

あなたにも、木を植えることをおススメしたいと思います。

 

ひとりの心の中の木が、どんどん増え続けていけば、やがては森になります。

その森がいくつもできると、地球は緑に恵まれた豊かな惑星になります。

それって素晴らしいことじゃない?

 

だから私は、もし自分が「明日死んじゃう」とわかっていたとしても、

いつもと変わらず、心の木に水をやりたいと思っているんです。

だって、明日のために心の木を育てることは、

次の世代を育てることにつながるのですから。

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若宮さんは、とても強い方だと思いました。

自分で木を育てられるんです。

 

 

 

一方、世の中には、

 自分で種を植えること

 種にお水をあげること

もままならない人もいる。

自分だけではどうしようもない人もいる。

 

木を育てるには、水や肥料だけでなく、お日さまの光も必要なんです。
自分で悩んでも仕方がない、誰かに頼るほかないんです。

今はそれを強く感じています。