2度目の成人式

『人生百年 私の工夫』日野原重明著を読むと、還暦の私は勇気づけられます。

 

その中に、『海からの贈物』(アン・モロウ・リンドバーグ)のフレーズが引用されています。たとえばこのような言葉です。

 

「それまでの活動的な生活に伴う苦労や、世俗的な野心や、物質上の邪魔の多くから解放されて、自分の今までの無視し続けた面を充実させる時期が来たのである。それは、自分の精神の、そしてまた心の、それからまた才能の成長ということにもなって、こうして我々は、日の出貝の狭い世間から抜け出すことができる。」

 

アン・リンドバーグがいう”それまでの”の年齢は40代です。彼女は、この本を1960年代に書いているので、人生が長くなった今でいえば、50代ということになるのでしょう。

 

この言葉に続く、日野原重明さんの言葉もこうです。

 

「私もつねづね、50代が人生最大の節目となり、60歳が2度目の成人式に当たると考えてきました。”広い世界”を生きる時間はたっぷりあります。」

 

私は、50代初期に節目があり、今を迎えています。

今まだ空回りしている感じではありますが、60歳からの人生は、自分の本当の人生だと思って生きていこうとしています。

 

さらに最近、図書館で借りて『すごさの認め方』篠田真宏著を読みました。

とっても興味深い本なので、買うことにしました。

 

私は、ずっと自分は左脳人間だと思ってきました。

右脳の感覚を味わうことがほとんどなかったし、今でもそうだからです。

 

しかし、この本で自分のタイプが、「右脳インプット&右脳アウトプット」に当たることがわかりました。

正直、にわかには信じがたいことですが、4つのタイプの中で、この右脳&右脳タイプに一番思い当たる節があるのです。4つのタイプだけでなく、本には書かれていないそのほかの指標もあるようなので、少し違和感があってもしかたがありません。

 

人をタイプに分けるのはどうよ?て思うのですが、この本は、けっこう説得力があります。タイプに分けるのが目的ではなく、どれがいい悪いではなく、違いを認めて、よりよいコミュニケーションを図るため、と著者は言っています。

 

自分は、ひょっとすると左脳のふりをしてきたのかもしれないな、とも思い始めています。

けっこう、右脳ってあるのかもしれない、封じ込めてきたので開花していないのかもしれない、そんな期待感もあります。

 

だったら、だまされたと思って、いろいろやってみようかと、単純な人間なので、そう思うわけです。

右脳と言えば、.いろいろあるでしょうが、音楽は違うよなって、今のところはまだそう思っています。

ならば、よく写真を撮るし、絵でも習おうか、それが一番しっくりきそうだと思いました。

 

いきなり習うのも難しいので、まずは先週金曜日に、鷹巣渓谷に行くにあたって、B5サイズのスケッチブックを買い、色鉛筆を持って出かけました。私の好きな写真の対象である草花を書いてみようかな、と思ったのです。

 

行ってみてわかったことがあります。白い花がきれいだったのですが、色鉛筆では描けないよなって。それに、12色しかなかったので、色づけがうまくできないので無理やり感がありました。

やっぱ、やるんだったらデッサンして、水彩画かなと思っています。そのためには習わないといけませんね。

そんなものを習おうかと思ったのは、生まれて初めてですね。2回目の成人としては、やるっきゃなさそうです。

 

マイペースで新たなことをやってみる、そう思うだけで楽しいですね。

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