お誕生日は祝ってもらうものですか?

2日前にお風呂で出てきたことのひとつは、日本と欧米の自分の大切さについての感覚の違いです。日本人は、もっと自分を大切に、もっとわがままであっていいということです。

 

普通日本人は、お誕生日は祝ってもらうものと思っています。

祝ってもらうには、お誕生日を知ってもらわないといけません。

だから、普通は家族で祝うことになります。あるいは、すごく近い友だちや仲間がいることが前提になります。

 

自分の誕生日を祝ってもらえることの幸せを感じられる人は、家族がいて、友だちの多い人だけなのでしょうか?

内向的で友だちの少ない人は、祝ってもらう機会が少ないと思われます。

そういう場合、通常、家族関係にも問題があることが多いため、誰からもお誕生日を祝ってもらえないこともありえます。

 

本当のところは、私にはよくわかりませんが、一つだけ、自分の経験から言えるのは、誕生日の扱いが、欧米と日本では大きく異なっているということです。

 

カナダもそうでしたが、特にドイツにいたときには、個々人のお誕生日は大切な日でした。ドイツ人は、自分のダイアリー、あるいは共用のカレンダーに、会社の同僚のお誕生日をちゃんとメモっています。

 

日本人の場合、会社の同僚のお誕生日を知っている人は、ほんの近しい人たちだけです。

私はドイツを離れて、ほぼ20年になりますが、帰ってからしばらくは、誕生日に何人かからお誕生日メッセージが届いていました。徐々になくなってしまいましたが、いまだに一番近しかった人からお誕生日メッセージが届きます。ちゃんと返事しているからこともいえるのですが、本当に申し訳ないのは、私が彼のお誕生日を覚えていないことです。

 

日本では、お誕生日は祝ってもらうものだから、知らないと祝えません。

しかし、カナダでもそうでしたが、ヨーロッパでは特に、自分お誕生日には、自分で作ったケーキ、あるいは買ってきたケーキや飲み物で、会社の同僚にふるまう習慣があります。

今日は私の誕生日だから、私のおごりです。みんなで、楽しみましょう。

そんな感じです。

 

お誕生日とえいば、ドイツ時代には、職場にそこそこの人数がいたので、けっこう頻繁にお誕生会がありました。私は生粋の日本人なので、最初のころは、1時間も2時間も、この人たちは、会社の就業時間に仕事もせず、ただ単にだべっているだけなんだな!と思っていました。でも、すぐにそれに慣れてしまい、当然自分のときも、そうしていました。うちの奥さんに、ケーキをつくってもらって、ふるまったこともあります。

 

そんな感覚、とっても大事だと思います。

日本の職場が活性化するためには、職場でもっと私語が交わされる必要がありそうです。私自身は、職場ではずっと、そんなことは全くしなかったわけすが、今はそう思います。

 

日本の会社で長く働いていきましたが、国内では、だれも私の誕生日を知っている人はいませんでした。当然お祝いもありません。私の場合、誕生日が8月15日なので、毎年お休みだったのですけれど。

 

日本でも、受け身ではなく、能動的に自分の誕生日を知ってもらう、そんなことが起こればいいのかなっと思います。Facebookでは、誕生日になるとたくさんのメッセージが交わされます。それって、大事ですね。

 

今日は自分の誕生日だから、私がおごります。みんな手を止めて、私のところに集まってください。そんなことが起こってくると、いい感じになっていくでしょう。