諸富祥彦さんの著書『「本当の大人」になるための心理学』に、大人が持つべき6つの人生哲学というのがあります。
- 人はわかってくれないものである。
- 人生は思い通りにはならないものである。
- 人はわかりあえないものである。
- 人間は本来一人である。
- 私は私のことをして、あなたはあなたのことをする。
- 仲間から孤立し、一人になってもやっていけないことはない。
これを眺めていると、6つはほとんど同じことを言っていると思えます。
自分と他人は違うということですね。
逆にいえば、他人は自分とは同じにはならない、同じまで行かなくても、自分が思っているようには考えも行動もしない、ということでしょう。
これは、当たり前のことですが、当たり前の人生哲学を腹落ちさせた人生を生きることは並大抵ではないというのも事実です。
この6つの哲学は、孤立していいということではなく、違いを理解して、孤独も好きこととして受け止め、そんな自分をもって人と接していくことの大切さを言っているのだと思います。
そんな自分を持っても、周りの人の多くがそうでないと、楽ではありません。
とくに最近の職場では、売上利益目標の達成、人件費はコスト、会社の業績最優先、生産性を目いっぱい上げよ、等等々で、多くの人が自分をというか、自分の立場を守ることに汲々としている感じがあります。
本来、仕事は助け合ってすべきなのですが、このような状態になると、けなし合いになって、お互いに傷つけあいながら仕事をしていることにもなりかねません。
そのような場合、とくにまじめな人ほど、自分が至らないからということで、つらい思いをすることになります。
これは、私が勝手に思い込んでいるものではなく、身近なところで見聞きし、感じられることです。だからこす、そういう人たちのために、「幸せの栖:幸せを生きる部屋」をつくっていきたいと思っています。どうしたらいいのか、明確にはわかりませんが、いまは、大きな期待をせず、自分にできることからやっていこうと思っています。
そのひとつが、12月に実施する『NPOはたらく場研究所 最高の居場所の第106回ライブ』です。私は運営担当の一人ですが、本当に幸せそうな前野マドカさん、岡本直子さんにお会いして、12/17がとても楽しみになっています。
本は買おうとしていますが、まだ手に入っていません。